【第6回】クロスフィールド・トーク -「おもてなしの真髄は相手の理解に徹底的にすること」- 外川智恵×赤羽良剛

2014年10月29日

日本人の美徳ともいわれる謙虚さ。国際社会において、「謙虚さ」はどう判断されるのだろう。インタビュアー、ライター、大学講師など、国内外で6つの仕事をファシリテートする外川智恵氏に伺った。

「おもてなしの真髄は相手の理解に徹底的にすること」

赤羽 世の中を席巻するアップルやアンドロイドなどITの先端技術。精密機器の中身を見ると日本企業の特許技術や部品が数多く使われているにもかかわらず、日本の製品であるとは謳われていない。こういう状況は、日本企業、日本人として の誇りを持ちにくい状況を生むとも考えられますよね。

外川 専門分野では日本企業のサービス、技術の価値は認められています。一方で、認められたらそれでいいという「謙遜」さのせいで一般的な認知度が低いのは確かですね。国際社会でも、日本企業が企業の強みを頻繁にアピールする姿はまだ当たり前の光景ではないと感じています。

赤羽 謙虚さとは若干違うかもしれませんが、自らをアピールしないと言う意味では、大学生を見ていても、当たり障りのない発言をしたり、友人との喧嘩を避けています。日常的に直接対決を避けているように思います。

外川 学生は、特に自分自身の存在に対して批判を浴びたのか、それとも適切な行為でなかったと指摘されたのかを混同する傾向にあります。実は、日本企業も学生と根っこは同じで、法人としての志向と個人のあり方を混同してしまっているのではないでしょうか?激しい感情をぶつけることは、相手の機嫌を損ねるリスクがあると考えているのではないでしょうか?言い方を変えれば、公私共に満足して欲しいと思っているともいえますし、それだけ繊細に相手の気持ちを重んじる特性があると言えますね。徹底的にお客様の志向、嗜好を理解し満足していただくことが得意だとすれば、このマインドを活かさない手はないと思います。

赤羽 これぞ「おもてなし」の真髄ですね。古くからの日本人の美徳を思い出しました。

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